今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルもレスターに続いて『メイナ街』と言ってから、その違和感をおもしろがってくすくす笑った。

 それを見たレスターがうれしそうに目もとを和ませる。

「なんかさ、最近よく笑うようになったよな。前に比べて、だけど」

「えっ、そう?」

「前はもっと張り詰めた感じだったよ」

 そう言われたエステルは小さな罪悪感を覚えた。

(自分のことに精一杯で気づかなかった。ずっとお兄ちゃんに心配かけてたんだな……)

 繋いだ手をぎゅっと握り、エステルは兄を見上げる。

 しかしエステルが口を開く前に、再びレスターが話しかけた。

「この世界は楽しい?」

「うん。……え?」