今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルはゲームの知識として城下町のことを知っているが、モブとして扱われていた多くの住民たちの生き方を知らない。

(都会の人はどういうものに需要を感じるんだろう? ベリーのジャムとかお菓子は売れるかな? それとも木とか布の加工品のほうが人気かな?)

 村からここまでの長い旅路で感じた疲れも忘れ、エステルは忙しなく街の様子を観察した。

「やっぱり村にもああいう防壁が必要になってくるのかな」

 歩き始めたレスターがエステルに向かって言う。

「そのときは村じゃなくて街になってるかもしれないね」

「メイナ街? ……慣れそうにないや」