今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

(これが村に広まったら、またきっと新しいお店が生まれたり、これまでになかった料理が生まれる)

 エステルは酒を造るために持ってきたベリーの山に目を向ける。

(私がずっと生産に回るだけじゃだめだ。ある程度の発展は村のみんなに委ねて、それ以外のところにも力を入れよう。……次は加工品の販売かな)

 この村で初めてできた菓子をもう一枚だけ口に入れ、エステルは久し振りのはっきりした甘みを噛み締めながら考えを巡らせた。



 エステルの行動は早かった。

 思い立ってから数日後、レスターとともに街へ向かうことを決めたのである。