今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 申し訳なさからうなだれたエステルの頭に、フェンデルが手を乗せる。

「いいよ。誰にでも言えることじゃない」

「……うん」

「そいつのあとってのは、ちょっと妬けるけどな」

 話を向けられたゼファーはなにも言わなかった。

「こいつの作り方は村のみんなに教えるのか?」

「そうしたいな。おいしく作れるってわかったし、みんなもお菓子を食べたいと思う」

「賛成だ。砂糖は貴重だからな。きっと喜ぶよ」

「レナーテとディルクにも早く食べてもらいたいな。すぐ届けなきゃね」

 まだ帰らないのかというゼファーの視線には気づかない振りをして、エステルは切り分けた菓子をせっせと蜜ろうの布にくるんだ。