今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 毒見のつもりで口に運んだエステルは、すぐに手で口を押さえた。

「どうした」

 フェンデルが声をかけるよりも早く、ゼファーがエステルの手を掴む。

 そのまま顎を掴まれ、口の中に指を入れられそうになったエステルは慌ててゼファーを止めた。

「違うの、おいしくてびっくりしただけ!」

「……紛らわしい」

 ゼファーがぱっとエステルから手を離して文句を言う。

「へえ、そんなに美味いってか。じゃ、俺も」

 フェンデルもこんもり山になった菓子に手を伸ばし、口に入れる。

「うわ、甘いな。すげえ」

「ね、ね! すごいよね!」