今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルよりも先にフェンデルがそれに気づき、肩をすくめて苦笑する。

「俺がやるって」

 フェンデルが刃の短いナイフを用意し、器用に指でくるりと回す。

「ちびちゃんに怪我させられないもんな」

「ナイフくらい使えるよ」

 エステルが言うも、フェンデルは彼女にナイフを渡そうとしなかった。

「今日はフェンデルに頼りすぎちゃったし、これくらいなら自分でできるから」

「だめだって。我慢しな」

「ゼファーからも言って。子供扱いしないでって」

 むっとしたエステルがゼファーに助けを求める。

 しかしゼファーは軽く鼻を鳴らしただけだった。

(そんなに頼りなく見えるのかな)