今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 フェンデルはエステルを温かく出迎えてから、彼女のそばに無言で立つゼファーをちらりと見やった。

「あんたも最近、レスターじみてきたな」

「なんの話だ」

 エステルはふたりにはかまわず、摘んだベリーを洗い場に置いてから、フェンデルが室内に取り込んでおいてくれた木皿を確認する。

「わー、できてる!」

 乾燥した果汁はシート状になっていた。

 蜜ろうデコーディングしたおかげで容易に布からはがれる。

「妙なもんができたとは思ってたけど、こっからどうするんだ?」

「これで完成だよ。ちょっと待ってね。ナイフある?」

 それを聞いたゼファーが微かに身じろぎをした。