今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 エステルにとってこれは単なる布ではない。

(うまくいくかな……)

 水を弾けて、かつ食材を直接触れさせることに抵抗がない素材が蜜ろうだった。

 レスターに相談したとき、羊の腸を広げたものを提案され、なんとも言えない気持ちになったのが理由である。

 フェンデルの手を借りながら果汁を加工した布に垂らすと、エステルが望んだ通り、吸収されずにとろりと広がっていく。

 液体の量は布の色が透ける程度で、決して多くなりすぎないようにする。

「ほかのお皿にも同じようにしていくから」

「はいはい」

 最終的にエステルは五枚の皿に果汁を注いだ。