今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「いいこと教えてあげよっか」

「今すぐ俺の腕が上がるようになる方法か? ぜひご教示願いたいもんだね」

 ずっと石臼をひき続けたせいで、フェンデルは椅子に座ったまま腕をだらんと伸ばしている。よほど疲れたらしい。

「それはちょっと無理なんだけど……。このやり方ならお酒が造れるよ」

「なんだって?」

 勢いよく身体を起こしたフェンデルだったが、腕が痛むらしくまた椅子の背にもたれた。

「頑張った甲斐があるな……」

「でもそれはまた今度ね」

「……上げてから落とすなよ」

 フェンデルが溜息をついて恨めしげな目をエステルに向ける。