今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 野生化したものだから仕方がないとはいえ、水っぽく甘みも強いとは言えなかった。

「このまま食ったほうが美味いのに」

「ひと手間加えるのが大事なんだよ」

 エステルは石臼の穴に洗ったベリーを入れながら答える。

 フェンデルの言う通り、ここでのベリーの食し方は基本的に生食だ。

 ここにはベリーを菓子に加工する小麦粉や砂糖といった材料がないからである。

 ジュースにする手間をかけるほどおいしい木の実でもないため、そういった加工もされない。

 エステルのすることを興味深そうに見ていたフェンデルは、彼女が石臼をひこうとすると、すぐ手を貸してくれた。