今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 だが、フェンデルは幼馴染たちが飲まないのをいいことに、彼らに配られた酒をよく失敬していた。

 滅多に手に入らない貴重なものであるため、エステルは調理を解禁したのだ。

 なにかが起きても『おいしいものを食べて元気が出たおかげ』と説明をつけやすい。

「にしても、おもしろいことを考えるよな。ベリーを火にかけるなんて」

 フェンデルはそう言いながら、洗い終えたベリーをつまみ食いする。

 小さな粒が複数集まってひとつの果実を構成している赤いベリーは、見た目こそラズベリーに似ているが、酸味はそれよりもずっと少ない。