今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「そっか、もうそんな時期だったね。えーっと……もしお金に余裕があるならでいいんだけど、塩が欲しいな。ほかの調味料もあればあるだけうれしいかも。あとはまだ村にない野菜とか、穀物の種とか」

「待って待って、書いておかなきゃ忘れる」

 レスターが木の板に石でメモを書きつける。

 リンバーグ山で採れる白くやわらかい石がこの蝋(ろう)石(せき)だ。

 紙とインクが高価なものとして扱われるこの世界ではメジャーな筆記具である。

(染料は比較的ハードルが低そうだけど、紙はどうかなぁ)

 兄が書き記している間も、エステルはこの村をどう発展させていくかぼんやり考えていた。