今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 村人たちがとんでもない魔法のかかった棚を悪用するとはふたりとも思っていない。

 しかし商人や、村を訪れた旅人がなにかの拍子に棚の話を聞いたらどうなるだろう。

 魔物の脅威に備えるのも大切だが、人間だって充分メイナ村を滅ぼしかねない脅威になりうる。

 レスターが言葉にしなかった真意を悟り、エステルは神妙な顔をした。

「そうだ、そろそろ商人が来る時期だろ? エステルのほうで欲しいものはある? もしあるなら、俺から村長さんに伝えておくよ」

 重くなった空気を変えるようにレスターが明るく言う。