エステルが壁をよく見ると、氷はかなり分厚かった。道具を持って砕いてもそう簡単にもとの土壁にはたどり着けないだろう。
(突然南極に来たみたい。……南極に行ったことはないんだけど)
寒さに震えるエステルを後ろからそっとレナーテが抱きしめる。
「……ねえ、エステル。あの人は何者なの? どうしてこんなことができるの?」
エステルはなぜ、レナーテが自分を氷室の中に連れてきたのかをこの瞬間に理解した。
外にいる村人たちには、これからする話を聞かせられない気がしたからだ。
「あの人、詠唱もしなかったわ。つまらなそうに、どうしてこんなこともできないのかって顔でこの部屋を作ったの」
(突然南極に来たみたい。……南極に行ったことはないんだけど)
寒さに震えるエステルを後ろからそっとレナーテが抱きしめる。
「……ねえ、エステル。あの人は何者なの? どうしてこんなことができるの?」
エステルはなぜ、レナーテが自分を氷室の中に連れてきたのかをこの瞬間に理解した。
外にいる村人たちには、これからする話を聞かせられない気がしたからだ。
「あの人、詠唱もしなかったわ。つまらなそうに、どうしてこんなこともできないのかって顔でこの部屋を作ったの」

