今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 食糧貯蔵庫となっている氷室のある場所だ。

 地下を掘ってできた空洞にレナーテが氷の魔法を使い、氷の洞窟のようにすることで夏の間もある程度低い温度をキープできている。

 今はそこにレナーテとゼファーがいるはずだった。

 不安を覚えたエステルが足を速めると、だんだん村人たちの驚きの声が聞こえ始める。

「もう寒いのなんのって! ほら、髪の毛の先っぽが凍りついちゃったよ!」

「あんなに広いと、これから食糧を取り出すのが大変になるんじゃないかな?」

「ここに入れておけば、今日搾ったミルクを来年も飲めるって本当かい?」

 エステルは村人たちの間を抜け、氷室の入口へ向かった。