今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 分厚くて固く、剣や斧を振るうためマメが目立つ手だ。がっしりとしていて頼もしさもある。

(ディルクが本気で腕相撲したら、誰も勝てないんじゃないかなぁ)

 この世界ではない遊びを思い浮かべながら、エステルはディルクの手をきゅっと握った。

 エステルが手を引かれて連れられた場所には、ほかとは少し色合いが違う濃い焦げ茶色の木が置かれている。

「もしかしてこれがそう?」

「そうそう。普通、木って上にしゅってしてるだろ? けど、これは横にぶわってしてたんだよ。だからエステルが言ってたような木じゃねーかってみんなで切ってみたんだけど、これがもうほんっとしんどくてな……」