今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 フェンデルはきれいに手を拭うと、いつもやるようにぽんぽんとエステルの頭を撫でた。

「ほら、もう鼻の先っぽが燻製になってきた」

 きゅむっと鼻をつままれ、エステルはいやいやと首を振る。

「ならないよ!」

「なるなる。俺に用があるなら外で待ってな。すぐ終わらせるから」

「うん、わかった」

 素直にフェンデルの言葉を聞き入れたエステルが外へ出る。

 室内の煙たさが抜けたことに安心し、胸いっぱいに空気を吸った。

(ゼファー、ちゃんとやってるかな)

 あとをついて回るばかりだったゼファーに、今日はレナーテの補助をするようお願いをしてある。