今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 その姿が充分見えなくなってから、エステルはちらりとゼファーを見上げた。

「最近、ああいうのを聞かれることが多くなったよね」

「誰のせいだ」

「だってあなたがここに留まる目的を、どう説明すればいいかわからなかったんだもの」

 村人たちは予言者と聞いて、ことあるごとにゼファーのもとを訪れるようになった。

 これまでエステルが聞いた中では、『来年、子牛は何頭生まれるか』『ひよこが生まれる卵はこの中のうちのどれか』などの質問がある。

 そのほとんどの質問にゼファーは沈黙を返した。

 今のように返事をするのは稀だ。