今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 そうしていると、今度は村の住民がふたりのもとにやってきた。

 大らかすぎる村民は異質な外見をしたゼファーにまったく物怖じしない。

「ゼファーラントさん、そろそろ羊がいるとありがたいんだけど、次に来る商人は羊を連れてきてくれそうかい?」

「知らん」

 律儀に返事をするだけまだいいほうである。

 エステルは慌てて村人とゼファーの間に割り込んだ。

「ごめんね、予言者って言ってもなんでもわかるわけじゃないみたいなの」

「そうかぁ。もし羊を買えそうなら、街に行かなくてもいいかと思ったんだけどねえ」

 それじゃあ、と村人は特に残念そうな様子も見せず彼らのもとを立ち去る。