今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 彼と接するようになってからもう十日以上経つ。エステルを脅す発言は多くても実行した数はいまだゼロだ。

 それが単に行動に移すのを後回しにしているだけなのか、多少はエステルに好意があるのかまだわかっていない。

「エステルを怒らせると後が怖いぞ」

 妹がいじめられているわけではないとわかったらしいレスターは、ひと言残して持っていた薪を倉庫にしまいに行った。

「この私が人間など恐れるものか」

 ゼファーのつぶやきが聞こえ、エステルは心の中で苦笑する。

(そうでしょうね。今はただの無駄飯食らいでしかなくても、本当は魔王って呼ばれる存在なんだから)