今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「憎らしい気配がする」

「わ……わからないよ」

 そう答えておくが、エステルにはゼファーがなにを言っているか理解できた。

(女神の魂の話をしてる)

 エステルがその力を有しているからこそ、最終決戦にてゼファーは打ち滅ぼされる。

 彼を封印したのも女神で、滅ぼすのも女神の力を宿した聖女となれば、憎らしいと感じるのも当然だった。

「特別な力があっても意味ないよ。使い方がわからないから」

「力があることについては疑問を抱かないのだな」

 淡々と言われてエステルの背筋に冷たいものが流れる。

「普通じゃないかもってたまに思うことがあったり……なかったりしたから……」