今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 人間が住むこともままならなくなったそこを、プレイヤーたちは〝ラストダンジョン〟と呼んだ。

 世界を滅ぼすために力を蓄えたゼファーが最後に身をひそめたのが、彼が封印されていたあの場所だからである。

「なんで教えてくれるの……?」

 エステルにはゼファーがわざわざ未来を教えてくれる理由がわからなかった。

「今のうちに備えるか、あるいは村を捨てて新天地へ行け。楽な旅ではなかろうが、住人すべてを受け入れられる土地もあるだろう」

(もしかしてこの人、私が思ってるよりいい人?)

 なにを思っての言葉か真意はわからないまでも、これが助言であり、忠告であることは間違いない。