今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「なんでこんなことするの? どうして?」

「一度しか言わん。聞け」

 ゼファーにしがみついて震えていたエステルが、唇を噛み締めて顔を上げる。

「私が解放されたことで、あの周囲の魔力の濃度が変化しつつある。いずれその影響で一帯の魔物たちは今とは比べものにならん力を得るだろう。一年もすれば、あの村は魔物の狩場と化す」

「それ……どうして」

 ゼファーの言葉でエステルは滅んだ後のメイナ村のことを思い出した。

 かつて勇者とその仲間の故郷だったそこは、彼が今語ったように封印が解かれた影響で魔物が跋扈する恐ろしい土地となる。