今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 レスターがゼファーに飛びかかろうとするも、それよりも早く魔王の身体が空に浮いた。

「ゼファー、待って!」

 この後の展開をなんとなく察したエステルが悲鳴を上げる。

 しかしそのときにはもう、空高く舞い上がったゼファーが彼女を空中に誘拐していた。

 怒るレスターの姿がみるみるうちに遠くなり、村の家々や木々も小さくなっていく。

 眼下に広がる景色は、それこそ魔法でもなければ見ることのできないもので、初めて空を飛んだエステルはすっかり目を回してしまった。

「ようやく大人しくなったな」