今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「エステルに話しかけられたくないならどこか行けばいいだろ!」

(ごもっとも……)

 実際、レスターの言う通りではあった。

 ゼファーはエステルを鬱陶しがるし、近づくと微妙に不快そうな顔をするし、明らかに疎んだ様子を見せるのだが、なぜかその傍を離れようとしない。

(ずっと水晶の中にいたから、ほかの生き物が物珍しいのかな。人間と自分は違う生き物だと思ってるみたいだし)

 エステルがレスターの腕を逃れてまくれた裾を直している間も、ふたりは言い合いを続けていた。

(いずれ勇者と魔王になる人たちの喧嘩って思うと、なんか……なんか……)

 悶々としながらエステルは再び畑の水やりに戻る。