今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 しかしつっかえつっかえの言葉がちゃんと形になる前に、突然エステルの身体が宙に浮かび上がった。

「きゃあっ!」

 まるで猫にでもするように、ゼファーラントがエステルの首根っこ──正確には後ろ側の襟を掴んで持ち上げていた。

「な、なに? ごめんなさい!」

 混乱に陥ったエステルが足をばたつかせて逃げようとする。

 ゼファーラントはエステルを自分の顔の高さまで持ち上げると、あろうことか慌てふためく彼女を見て鼻で笑った。

「小さすぎてよく見えん」

「なっ……!?」

 たしかに長身のゼファーラントからすればエステルは小さい。