今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 すぐに殺されなかったとはいえ、相手は女神──エステルを目の仇にする存在だ。

 緊張しながらもゼファーラントに話しかけたエステルは、魔王がなんの反応もなく自分を見下ろしているのを見て冷や汗をかいていた。

(なんか言ってよー!)

 仲良くなる、と簡単に考えすぎていたのかもしれないと焦ったのは秘密である。

 ゼファーラントの冷ややかな態度は、そもそも他者に好感を持つことなどないのではという気持ちを抱かせた。

「あ、あの、ゼファーラント、さん」

 いつまで経っても返事がないせいで、エステルの不安が最高潮に達する。