今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

(勇者だから本能的に魔王を嫌がってたりして……?)

 エステルにそれをたしかめる術はない。

 この世界でのレスターはまだ勇者ではなく、おそらくはゼファーラントもまだ魔王と呼ばれる前の存在だからだ。

「きっとあれだけの魔力に触れる機会がなかったからだと思うわ」

 レナーテが祈るように手を組みながらつぶやく。

「……ごめんね、レスター。もしも彼が本当に魔族なら、私は魔法を学ばせてもらいたいと思ってしまうの」

 いずれ勇者のパーティーに加わるだけあって、レナーテの魔法の才能は村でくすぶっていい程度のものではない。

 彼女は村人の助けになるなら快く魔法を使う。