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ベルナール家からの手紙が届いた翌日、リリィはマノンを伴って王都の伯爵邸へと戻った。
手紙に同封されていたのは、宮廷で開かれる舞踏会への招待状だった。驚くべきはそこに王妃のサインがあったこと。王妃主催のパーティに呼び出されたのだ。
きっと第四王子がらみだ。
第四王子から婚約破棄を言い渡されてすぐに、リリィは辺境の別邸へ移った。あとのことはすべて父親がひとりで引き受けてくれた。
父親にとってリリィは遅くにできた娘だ。目に入れても痛くないほどかわいがってくれたが、相手が王家では下手なことはできない。
せめて最悪の事態にならないようにと、遠く離れた辺境の別邸をリリィにくれた。
本来なら今回の呼び出しにも父親が参上する予定だった。が、無理がたたったのか体調を崩し寝込んでいる。そのため家令がリリィのところへ知らせをくれたというわけだ。
これ以上老齢の父親に無理はさせたくない。散々心労をかけたという自覚もある。父親のためにもここは自分の口から王妃に身の潔白を説明するべきだと奮い立った。
なにがあっても伯爵家の令嬢として毅然とふるうことを決意する。
「お嬢様、本当によろしいのですか?」
マノンに声をかけられ顔を上げる。宮廷へ向かう馬車の中だったことを思い出した。
ベルナール家からの手紙が届いた翌日、リリィはマノンを伴って王都の伯爵邸へと戻った。
手紙に同封されていたのは、宮廷で開かれる舞踏会への招待状だった。驚くべきはそこに王妃のサインがあったこと。王妃主催のパーティに呼び出されたのだ。
きっと第四王子がらみだ。
第四王子から婚約破棄を言い渡されてすぐに、リリィは辺境の別邸へ移った。あとのことはすべて父親がひとりで引き受けてくれた。
父親にとってリリィは遅くにできた娘だ。目に入れても痛くないほどかわいがってくれたが、相手が王家では下手なことはできない。
せめて最悪の事態にならないようにと、遠く離れた辺境の別邸をリリィにくれた。
本来なら今回の呼び出しにも父親が参上する予定だった。が、無理がたたったのか体調を崩し寝込んでいる。そのため家令がリリィのところへ知らせをくれたというわけだ。
これ以上老齢の父親に無理はさせたくない。散々心労をかけたという自覚もある。父親のためにもここは自分の口から王妃に身の潔白を説明するべきだと奮い立った。
なにがあっても伯爵家の令嬢として毅然とふるうことを決意する。
「お嬢様、本当によろしいのですか?」
マノンに声をかけられ顔を上げる。宮廷へ向かう馬車の中だったことを思い出した。



