もともとのニワトリ小屋はあまりにぼろぼろすぎるため、アルから作り直した方が早いと言われた。古い方は追々なんとかするとして、昨日は新しい鳥小屋の設計図などを念入りに打合せし、今日の午前中は必要な材料を手配しに行ってもらったのだ。
「場所は日当たりが良くて北風が当たらないところにしてください」
歩きながらきょろきょろと周りを見回す。
「板は隙間なくしっかりとつなぎ合わせてくださいませ。隙間からヘビが入ってきたら大変ですもの。あと、窓用の金網は二重に貼っていただけますか? イタチなんかは破って入ってくることがあるそうですわ」
「やけに詳しいな」
「あっ、えっと……当家の庭師に聞きましたの」
慌ててごまかす。前世で本を読み漁って実現を夢見てきたことのひとつが叶うことが楽しみすぎて、すっかり今の自分の立場を忘れていた。
「あ! あの辺りとかいかがですか?」
アルの腕から離れ、生垣に近づく。多少雑草は生えているが、地面は平らで日当たりもよい。なによりアルの背丈と同じくらいの生垣が山からの冷たい風を防いでくれるだろう。
「さっそく草取りをしましょう! そうだわ、ジャンにこちらを手伝ってもらうように頼んできます」
両手をパチンと打ったとき、草むらからガサガサと音がした。振り返るとにょろにょろとした姿が草の合間を這っていく。
「きゃっ!」
ヘビの姿に驚いて、反射的に後ずさったら、うっかりくじいた足の方を引いてしまった。
「痛……っ」
痛みに顔をしかめた瞬間、体がぐらりと傾く。
転んじゃう!
思わずぎゅっと目をつぶったとき、二の腕をつかまれた。
「場所は日当たりが良くて北風が当たらないところにしてください」
歩きながらきょろきょろと周りを見回す。
「板は隙間なくしっかりとつなぎ合わせてくださいませ。隙間からヘビが入ってきたら大変ですもの。あと、窓用の金網は二重に貼っていただけますか? イタチなんかは破って入ってくることがあるそうですわ」
「やけに詳しいな」
「あっ、えっと……当家の庭師に聞きましたの」
慌ててごまかす。前世で本を読み漁って実現を夢見てきたことのひとつが叶うことが楽しみすぎて、すっかり今の自分の立場を忘れていた。
「あ! あの辺りとかいかがですか?」
アルの腕から離れ、生垣に近づく。多少雑草は生えているが、地面は平らで日当たりもよい。なによりアルの背丈と同じくらいの生垣が山からの冷たい風を防いでくれるだろう。
「さっそく草取りをしましょう! そうだわ、ジャンにこちらを手伝ってもらうように頼んできます」
両手をパチンと打ったとき、草むらからガサガサと音がした。振り返るとにょろにょろとした姿が草の合間を這っていく。
「きゃっ!」
ヘビの姿に驚いて、反射的に後ずさったら、うっかりくじいた足の方を引いてしまった。
「痛……っ」
痛みに顔をしかめた瞬間、体がぐらりと傾く。
転んじゃう!
思わずぎゅっと目をつぶったとき、二の腕をつかまれた。



