ジャンは昼食も人一倍食べていたが、おやつもしっかり食べそうだ。育ち盛りはお腹が空くのだろう。明日のお昼はなにを出そうかとわくわくしながら考える。
この数日間、食事は簡単なものばかりだった。足の痛みが治まるまでは台所に立つのをマノンに禁じられていたのだ。
幸い焼いておいたパンや前日のシチューが残っていた。少ない品数でどうにか食いつないで来たけれど、そろそろまともな料理を作りたい。
頭の中でメニューを組み立てながら歩いていると、背後から「おい」と声をかけられた。
「アル」
「うろうろしているとまた侍女殿に叱られるぞ」
肩に木材を担いだ彼がリリィの脇を通り抜けていく。
彼が昼食のときに、午後から本格的にニワトリ小屋作りを始めると言っていたため、こうして出てきたのだ。
「そばで作業を見ていてもいいかしら」
「邪魔にならない場所でなら好きにしたらいい。そもそも小屋のあるじはおまえだ」
「ありがとう」
アルについて行こうとしたが、足を引きずっているためどうしても遅れてしまう。
自分に構わず先に行っておいてと言おうとしたら、彼がすっと手のひらを差し出した。思わずきょとんと小首をかしげる。
「ごめんなさい、おやつはもう少しあとなのです」
飲み物のひとつでも差し入れに持ってくればよかった。
自分の至らなさを省みていると、アルがため息をついた。
「ジャンと一緒にするな」
「え?」と言ったと同時に手を取られ、腕にかけられる。そこでやっと彼がしようとしたことに気がついた。
「ありがとうございます」
アルの腕に少しだけ寄りかかりながら歩きだした。
この数日間、食事は簡単なものばかりだった。足の痛みが治まるまでは台所に立つのをマノンに禁じられていたのだ。
幸い焼いておいたパンや前日のシチューが残っていた。少ない品数でどうにか食いつないで来たけれど、そろそろまともな料理を作りたい。
頭の中でメニューを組み立てながら歩いていると、背後から「おい」と声をかけられた。
「アル」
「うろうろしているとまた侍女殿に叱られるぞ」
肩に木材を担いだ彼がリリィの脇を通り抜けていく。
彼が昼食のときに、午後から本格的にニワトリ小屋作りを始めると言っていたため、こうして出てきたのだ。
「そばで作業を見ていてもいいかしら」
「邪魔にならない場所でなら好きにしたらいい。そもそも小屋のあるじはおまえだ」
「ありがとう」
アルについて行こうとしたが、足を引きずっているためどうしても遅れてしまう。
自分に構わず先に行っておいてと言おうとしたら、彼がすっと手のひらを差し出した。思わずきょとんと小首をかしげる。
「ごめんなさい、おやつはもう少しあとなのです」
飲み物のひとつでも差し入れに持ってくればよかった。
自分の至らなさを省みていると、アルがため息をついた。
「ジャンと一緒にするな」
「え?」と言ったと同時に手を取られ、腕にかけられる。そこでやっと彼がしようとしたことに気がついた。
「ありがとうございます」
アルの腕に少しだけ寄りかかりながら歩きだした。



