三人の男性が薄暗い廊下を歩いていく。一人の手には地下に監禁されている女性に食べさせる食事を持ち、もう二人は辺りを警戒している。二人の手には銃が握られていた。

「そんなに警戒しなくてもいいだろ?ここはアジトの中だぜ?」

食事を運んでいる男性が「大袈裟だな」と言い笑う。そんな彼を二人は睨み付けた。

「お前はあの女の存在ががどれほど重要なものか、まだわかっていないのか?あの女を逃したら、この組織に何億もの損害が出るんだぞ」

「あのゴールデン・ブラッドの女、公安とeagleが助け出そうと動いてるし、警戒するに越したことはないだろ?あの女自体、戦闘力があるし」

三人は犯罪組織・Cerberusのメンバーである。コードネームは持っていないものの、幹部入りも近いのではとコードネームを持たない人間たちの間で噂になっており、コードネームを持たない人間の割には優秀と組織からは思われている存在である。