恋愛ゲームの悪役令嬢に転生しましたが、推しカプの仲人に忙しいので、そちらはどうぞ勝手にお幸せに


「オレも行く」
「…わたくし一人で大丈夫ですわ」

なぜか、カイン王太子までそう言い出されましたわ。わたくしからすれば、余計なお世話なのですが。

「魔物を舐めるな。おまえは討伐経験が少ない。小物だからと油断すると痛い目に遭うぞ」

なるほど。
確かに、カイン王太子はアクスフィア国内で魔物討伐を何十件も行っていますわね。わたくしの経験はドラゴン討伐のみ…ベテランの言葉は聞いておくに限りますわね。

「では、お願いいたしますわ」
「ああ。この気配はマジックウルフ。魔法に耐性があり、知恵が高く連携攻撃する厄介な魔物だ。だから、直接攻撃よりも群れを分断させ孤立させたほうがいい」

なるほど、やはりカイン王太子のほうが魔物の知識が豊富で対処法は心得てますわね。
2人で小走りで向かう最中、カイン王太子が突然不可思議なことを言い出しました。

「マルガレーテ」
「…なんでしょうか…?」
「おまえ…その…あの、シシという男が……好きなのか?」
「はぁ?」

なにを聞くかと思えば…。

「そんなくだらない質問ですの…?」

ため息とともに、思わず本音が漏れてしまいましたわ。