「もしもし、海里?」

凛のお父さん?

「凛を睡蓮の倉庫に連れていく日なんだけど、いつになりそう?」

日取りを決めてくれようとしていた。

「ちょっと待ってね。瑠生くん、明後日はどう?」

「大丈夫です」

「大丈夫だって。じゃあ、その日ね」

凛のお母さんは電話を切った。

「明後日、凛を倉庫に連れてってくれるみたいよ」

「ありがとうございます。みんな、凛に会いたがってるので」

10分ほど話して、凛のお母さんとわかれた。

俺はそのまま倉庫に行き、みんなに凛が明後日来ることを伝えた。

みんな、とても嬉しそうにしていた。

家に帰り、ベッドに寝転び凛のことを考えた。

凛が睡蓮に戻ってきたら、気持ちを伝えるか…

けど、凛が俺の事どう思ってるかわかんねぇ。

初恋同士とはいえ、もう10年以上前だ。

俺が凛のこと好きでも、凛は違うかもしれない。

それに凛のことだから、兄弟が白蓮を卒業するまではって言いそう。

俺の気持ちだけでも伝えて、返事はいつでもいいって伝えるか。

早く会いたい…