その日から、みんな日にち決まったか聞いてくるようになった。

まだって伝えると、みんな肩を落とす。

「お袋?どうした?」

凛の両親と会って1週間。

世間で言うお盆休みに。

家にいるとお袋から電話がかかってきた。

今日は凛のお母さんとランチ行ってるはずだ。

「瑠生?今から来れる?凛ちゃんもランチに来てるの」

凛が!?

「今から行くから、場所メールで送ってくれ」

電話を切り、俺は急いで出掛ける用意をした。

恭也さんにお願いして、その場所まで行った。

カフェの駐車場に車を停めて、お袋たちがくるのをまった。

10分ぐらい待つと、お袋と凛のお母さんがきた。

「お袋」

「瑠生。着いてたのね」

「こんにちは。瑠生くん」

「こんにちは。凛は?」

「今、トイレに行ってるからもうすぐ来るはずよ」

だが、10分待っても凛はこなかった。

「凛からメールだわ。散歩してから帰るから、先に帰っててって。ごめんね、瑠生くん。せっかく来てもらったのに」

会えなかった…

「いえ」

「もしかしたら一緒にいるの見られたのかもね。瑠生くんの事、るーくんって気付いたのかも」

可能性はある。

多分俺がいるのを見て、メール送ったんだろう。

「あ、ちょっと待ってね」

凛のお母さんは、どこかに電話し始めた。