少し遡り6月。

「凛、明日からテストだけど風邪大丈夫かなー」

倉庫でテスト勉強してると海が言った。

今週凛は、1回も学校来なかった。

俺達には風邪ひいて休むとメールがきた。

夏也にぃに聞くと、凛のお母さんからも同じ理由で休む連絡がきたと。

風邪ひいて寝込んでるからか、全然メールの返信が返ってこない。

前風邪ひいた時は、そんなこと無かったのに。

次の日、朝メール送ってみると今向かってると連絡返ってきた。

けど、ギリギリになりそうだから先に行っててと。

凛がギリギリに着くなんて珍しい。

いつも余裕を見て来てるのに。

俺たちは先に学校に行った。

休み時間は凛たちの教室に行けなかったので、凛に会ったのは放課後だ。

何か凛の様子がいつもと違う気がする。

笑ってるけど、何処か笑ってない感じ。

海が倉庫に行こって言うと、家の用事があるから今週は倉庫に行けないと断ってきた。

珍しい。

まぁ、家が財閥じゃパーティーとかあるだろうけど、今までそんなことなかったのに。

駅に着くと、凛とバイバイした。

「悪い。先に倉庫に行っててくれ」

凛の様子が気になり、空たちに先に行くよう伝えて戻った。

「凛!」

びっくりしてこっちを見る凛。

改札入る前で良かった。