『あけましておめでとう〜!!!』

あちこちで新年の挨拶が聞こえる。

私は白蓮のみんなと初詣に来ている。

参拝の列にみんなで並んでるけど、全然進まない。

寒すぎる。

コート着て、マフラーも手袋もしてるけど寒い。

1時間ぐらい並んで、やっと順番が来た。

その後おみくじして、倉庫に戻った。

暖房つけっぱなしにしてたので、部屋は温もってる。

お風呂入って、初日の出見に行くまでみんなで遊んでいた。

瑠生と海から、年越しの写真が送られてきていた。

そういえば、瑠生たちどこに初日の出見に行くんだろう。

毎年どこかの海辺に見に行くって言ってたけど、同じとこじゃないよね?

私の地元と瑠生たちの地元は距離あるから、はち合わせする確率は少ないだろうど。

「そろそろ行くか」

岳にぃが言うと、みんなバイクに乗った。

私は岳にぃの後ろに乗った。

バイクに乗ってるから、風がさらに冷たく感じる。

倉庫から30分の場所の海。

毎年思うけど、初日の出スポットなのか毎年人が多い。

さすがにこんだけ人いたら、瑠生たちには会わないか。

同じ場所なら、今までも会ってた可能性あるし。

「私、自販機で飲み物買ってくるよ」

「あ、俺も行く」

岳にぃと一緒に飲み物を買いに行った。

「どうしたの?岳にぃ」

途中で足を止めた岳にぃ。

どこか遠くを見つめていた。

「いや。なんでもねぇ」

何だったんだろう。

この時、岳にぃが見ていた方向に瑠生たちがいるとは思わなかった。

そして、瑠生もこっちを見てるとは…