カオルと結婚したことをエリナに直接伝えた時も、エリナは嬉しそうに微笑んで「おめでとう、ミク。末永くお幸せにね」と祝福をしてくれた。
 その時私は、エリナがこんなに喜んでくれているんだから、幸せにならなきゃダメだなって思った。

 まあ……実際にカオルとのことは、エリナが引き合わせてくれた縁でもある訳だし。それについては、エリナに感謝しないと。
 エリナは、私がカオルの腕に飛び込んで受け入れたことを「よく飛び込んだじゃん」と笑ってくれたから。

「ミクは、カオルくんに幸せにもらいな。とびきり幸せになりなよ。 ミクの選択は間違ってないと思うから、私は」

 エリナがいてくれたおかけで、私はカオルとの結婚を決めることが出来た。カオルと共に生きていくことを決めた私にとって、きっと私の人生の一ページになるだろう。
 助け合って励ましあって、喜びや悲しみを共有したりして。それが私の、妻としての運命であると分かった。

「覚えておいてね、ミク。 ミクが幸せになれたら、私も幸せなんだからね」

 エリナの嬉しい言葉を聞くと、私まで嬉しくなった。

「……幸せ、か」

 カオルと共に未来を歩むことを決めた私は、カオルとお揃いの結婚指輪に未来を誓ったんだ。