次の日の朝、七時半頃目が覚めた私は、ベッドのそばのカーテンを開けて太陽の光を浴びる。
「眩しい……」
でも今日はとても良い天気だ。雲の流れが心地よくて、こういうのがいわゆるデート日和とでも言うのだろうか。
「さてと……」
ベッドから起き上がりメガネを掛けると、キッチンに向かうため階段を降りていく。
「あら、おはよう、ミク」
「おはよう」
母は洗濯物のカゴを持ったまま、私に「今日はいつもより早いのね。カオルくんとデート?」と聞いてくる。
「え、なんで分かったの」
「やっぱり!そりゃあデートなんだから、念入りにかわいくしたいわよね」
母は嬉しそうにニコニコと笑っている。
「そ、そんなんじゃないよ」
と言ったものの、デートなのだからかわいくして行くのが当たり前なのだとは思うのだけど。
「カオルくんと思いっきり楽しんできなさい」
母は「洗濯物、干してくるわね。朝ごはん出来てるから、食べちゃいなさいよー」とバルコニーへと向かう。
「思いっきり楽しむって、言われても……」
こんなんで楽しめるのかなんて、分からない。
ため息を一つ付き、キッチンに並べられている朝食を口にする。



