その表情が少年のように可愛らしくて、エバは心がくすぐったくなった。
「さあ、今夜は長い夜になりますが、時間が止まる訳ではありません」
ヒガンから受け取った大きな花束と、エバのトランクを持ちアンドレアがそう声をあげた。
「ヒガン、後から来るんだろう?」
「ええ、お客が落ち着いたら向かうよ」
どうやらこの後、ヒガンも式に合流するらしい。
エバは名残り惜しさを感じていた。
この不思議な小路の先にある、見たこともない美しい花で溢れたヒガンの店には二度と来られないと思った。
今夜はたまたま縁があって、アンドレアに連れてきて貰えたからヒガンにも会えた。
「ヒガンさま。髪飾り、ありがとうございます。このお店でも素敵な思い出と一緒に大切にします」
そうエバが真摯に伝えると、ヒガンの瞳がにっと細められた。
「そんな、二度と会えないような挨拶はよして下さい。この後も合流するし、それに……エバお嬢さんには、これからもこの店をご贔屓にして貰いたいよ」
その言葉に合わせて、ポンッポンッとサボテンに似た植物が、軽快な音を立てて一斉に頭につけた蕾を開き始めた。
赤や黄色、青や白い花が弾けるように開き、舞った花粉の粉が雪粒のようにキラキラと光っている。
「ほら、この子たちも、また会いたいって」
その様子、そしてヒガンの言葉に、エバはとても嬉しくなった。
「さあ、今夜は長い夜になりますが、時間が止まる訳ではありません」
ヒガンから受け取った大きな花束と、エバのトランクを持ちアンドレアがそう声をあげた。
「ヒガン、後から来るんだろう?」
「ええ、お客が落ち着いたら向かうよ」
どうやらこの後、ヒガンも式に合流するらしい。
エバは名残り惜しさを感じていた。
この不思議な小路の先にある、見たこともない美しい花で溢れたヒガンの店には二度と来られないと思った。
今夜はたまたま縁があって、アンドレアに連れてきて貰えたからヒガンにも会えた。
「ヒガンさま。髪飾り、ありがとうございます。このお店でも素敵な思い出と一緒に大切にします」
そうエバが真摯に伝えると、ヒガンの瞳がにっと細められた。
「そんな、二度と会えないような挨拶はよして下さい。この後も合流するし、それに……エバお嬢さんには、これからもこの店をご贔屓にして貰いたいよ」
その言葉に合わせて、ポンッポンッとサボテンに似た植物が、軽快な音を立てて一斉に頭につけた蕾を開き始めた。
赤や黄色、青や白い花が弾けるように開き、舞った花粉の粉が雪粒のようにキラキラと光っている。
「ほら、この子たちも、また会いたいって」
その様子、そしてヒガンの言葉に、エバはとても嬉しくなった。



