「今夜は祝いだから、少しだけおめかししてもいいんじゃない?」
その言葉に自分の簡素な姿を改めて見たが、着替えるためのパーティー用のドレスなんて持ってきていない。
売るために集めた宝石も全て、トランクの中だ。
「ありがとうございます。失礼な姿のままでお祝いに行ってしまうところでした」
「格好なんて気にする奴は誰もいないよ。みんな好きな格好で来てるから」
それを聞いたエバは、正服姿のアンドレアを見る。
「……俺は私服のセンスに自信が無いので、何かある時には正服なんですよ」
恥ずかしそうにしながら、アンドレアはエバの手から髪飾りをそっと取った。
「……あっ」
「良かったら俺が、エバ様にこの髪飾りを付けてもいいですか?」
店内には鏡が見当たらないし、きっとひとりでは上手くつけられないだろう。
アンドレアからの申し出を断わる理由もない。
「はい、お願いします」
エバの返答を聞いて、アンドレアはさっそくバランス良く髪飾りをつけるために思考を始めた。
そうして、優しい手つきでエバのサイドの髪を耳に掛ける。
「……ふふ」
「不躾に触れてしまい、申し訳ありません」
「いえ、あんまりにもそうっと触れるので、くすぐったくなってしまいました」
耳の後ろに、青薔薇の髪飾りが付けられたようだ。
自分では見えないけれど、満足そうなアンドレアの顔が「上手くできた」と物語っている。
その言葉に自分の簡素な姿を改めて見たが、着替えるためのパーティー用のドレスなんて持ってきていない。
売るために集めた宝石も全て、トランクの中だ。
「ありがとうございます。失礼な姿のままでお祝いに行ってしまうところでした」
「格好なんて気にする奴は誰もいないよ。みんな好きな格好で来てるから」
それを聞いたエバは、正服姿のアンドレアを見る。
「……俺は私服のセンスに自信が無いので、何かある時には正服なんですよ」
恥ずかしそうにしながら、アンドレアはエバの手から髪飾りをそっと取った。
「……あっ」
「良かったら俺が、エバ様にこの髪飾りを付けてもいいですか?」
店内には鏡が見当たらないし、きっとひとりでは上手くつけられないだろう。
アンドレアからの申し出を断わる理由もない。
「はい、お願いします」
エバの返答を聞いて、アンドレアはさっそくバランス良く髪飾りをつけるために思考を始めた。
そうして、優しい手つきでエバのサイドの髪を耳に掛ける。
「……ふふ」
「不躾に触れてしまい、申し訳ありません」
「いえ、あんまりにもそうっと触れるので、くすぐったくなってしまいました」
耳の後ろに、青薔薇の髪飾りが付けられたようだ。
自分では見えないけれど、満足そうなアンドレアの顔が「上手くできた」と物語っている。



