「……が、頑張って」 「うん。ありがとう」 そう言ってあのフワッとした笑顔を向けられ、私は遂に顔がショートしテーブルに突っ伏した。 はぁー…無表情が常状(じょうじょう)っぽいのに。 こんなに笑顔を見せてくれるのはずるい…… そう心の中で吐き出し、深呼吸して急いで熱を冷ます。 「勉強、再開しよ!」 すると理斗は満足そうな顔をして、向かい側に戻って行った。 私を振り回すだけ振りまわしておいて、なんで理斗は満足そうにしてるの!? 解せん。……いつかどこかでやり返そう⎯⎯⎯。 そう誓うのであった。