人目につくかもしれないと自覚している。 手を繋いで女性と歩いたりしないので、俺を知っている人間が見ると驚くのだろう。 彼女と噂になるのは構わない。 いずれ特別な関係になると決めている。 鐘がなって、後半が始まる。 オレンジのドレスを着た俺のプリンセスが歩き出した。 後ろから手を握ってやると彼女がこちらを見てにっこり笑う。 ふたりで扉へ向かった。