口をとがらしている彼女を想像する。可愛い。どうしたらいいんだろう。 「ごめん。いいだろ?」 「はい。よく考えたら私の都合でしたね、ごめんなさい」 「いいよ。全然。友達だろ、俺たち」 「……そうでしたっけ」 「そうだよ」 「まだ、知り合いです。これから友達になるかもしれませんけど……」 相変わらず、壁が厚い。そうか、俺はまだ知り合いなのかと落ち込む。俄然やる気が出てきた。