「なに、得意げにしてるんだよ。君はいずれ俺の子供の母親になるんだぞ。いい加減ふらふらしないで、目的地まで進めるようになってくれ。頼むよ」 百合は何も言い返さず、真っ赤になって下を向いてしまった。 「おい、どうした?」 「……なんでもない。私……母親とかまだ無理かもしれない。もう少し待ってね、成長するから」 小さい声で言っている。ぬいぐるみごと抱き寄せた。 「あ、やめてよ、恥ずかしい」 「百合。待つのはなし。もう、十分待った。成長しろよ」 百合はぬいぐるみで黎をたたき出した。