私が自分のスタート地点に行こうとした時、美咲ちゃんは私の右手をギュッと両手で掴んだ。
「私が、しっかり繋いでみます!」
「…うん!ありがとう!」
なんだか頼もしすぎて、一瞬後輩だということを忘れてしまいそうだった。
私は気を引き締めて、スタート地点の列の最後に並んだ。
「位置についてー、よーい」
パンっという音が鳴り響き、走者が一斉にスタートする。
ほぼどの組も変わらないスピード。
順位変動もあまりないまま、リレーは進んでいく。
徐々に、徐々に私が並んでいる列は前に進んでいく。
緊張感がどんどん、大きくなる。
「いけいけー!」
「先輩がんばってー!!」
だんだん各チームの差が開いていく。
私の身につけているハチマキとビブスと同じ色は、少し遅れて3番目。
2位と3位を入れ替えながらどんどんとリレーが繋がれていく。
1位が圧倒的に、速い。
「次の人、スタート位置に」
「「はい。」」
白線が引かれたところに現在の順位順に手前から並ぶ。
「あ、赤が1位だ!」
3年生の先輩が一気に抜いて、順位が1位になり私が1番手前に並んだ。
そして1位のまま、バトンは美咲ちゃんへと繋がれる。
「私が、しっかり繋いでみます!」
「…うん!ありがとう!」
なんだか頼もしすぎて、一瞬後輩だということを忘れてしまいそうだった。
私は気を引き締めて、スタート地点の列の最後に並んだ。
「位置についてー、よーい」
パンっという音が鳴り響き、走者が一斉にスタートする。
ほぼどの組も変わらないスピード。
順位変動もあまりないまま、リレーは進んでいく。
徐々に、徐々に私が並んでいる列は前に進んでいく。
緊張感がどんどん、大きくなる。
「いけいけー!」
「先輩がんばってー!!」
だんだん各チームの差が開いていく。
私の身につけているハチマキとビブスと同じ色は、少し遅れて3番目。
2位と3位を入れ替えながらどんどんとリレーが繋がれていく。
1位が圧倒的に、速い。
「次の人、スタート位置に」
「「はい。」」
白線が引かれたところに現在の順位順に手前から並ぶ。
「あ、赤が1位だ!」
3年生の先輩が一気に抜いて、順位が1位になり私が1番手前に並んだ。
そして1位のまま、バトンは美咲ちゃんへと繋がれる。



