* 一週間の謹慎が解けた美月は、会社に出勤しデスクに着く。すると皆からの突き刺さるような視線が向けられた。 「すごっ、よく会社に来れるよね」 「あんな事があったら、私なら辞めるよ」 「だよねー」 そんな声があちらこちらから聞こえてくる。 私だって辞めたかった。 でもここで辞めたら、全て私が悪いみたいじゃない。それに、あの日から大和さんと連絡が取れていなかった。せめて最後の別れぐらいしたいじゃない。 グッと両手に力を込めたとき部長が出勤し、すぐに呼び出された。 そしてまた別室へ……。