「え?」
と、思わず聞き返してしまった。



まさか、そんな反応が返ってくるとは思ってなかったから。



(みんなも同じ気持ちかと思ってた)



岡本くんが、
「さすが仲谷だな。自分のことしか考えてないじゃん」
と毒づき、仲谷くんは岡本くんを睨みつける。




「やめて。ケンカなんて意味ない」
と、璃花子ちゃんが涙を拭いつつ、二人を注意する。



「私、協力する」
と、璃花子ちゃんが言った。



「私のせいだし、この四年間、反省と後悔の気持ちで狂いそうだった。響ちゃんや、勇気くんに謝りたかった」

「璃花子ちゃん……」



璃花子ちゃんはしっかりとした瞳で、私を見つめる。



「私は、二人のためなら何だってする。響ちゃん、一緒に勇気くんのことを探そう!」



私は大きく、しっかりと頷いた。



岡本くんは、
「でも、どうやって?」
と、頭を抱えている。



「……私、考えていたことがあるの」



そう言った璃花子ちゃんはとても美しく、あの夜の頼もしい顔をしていた。