もう唄わないで







同窓会では、私は完全によそ者で。

璃花子ちゃん以外の女子とは、話すこともなかった。

男子も、岡本くんと仲谷くんと話した他は、さっき川口くんと話しただけ。



私以外のみんなは同じ中学に通っているからか、全員仲良く見えた。

璃花子ちゃんに話しかける女子はたくさんいる。



「璃花子はこの後どうするの?」
とか、
「璃花子のその洋服、いいじゃん」
とか、
「ねぇ、あとでみんなで写真撮らない?璃花子も入ってよ」
とか。



璃花子ちゃんは昔も今も、人気者なんだなと思った。



私は教室のすみっこで。

置いてあるお菓子を少しつまみながら。

なんでだろう?と思った。



なんで、私はここにいるんだろう?

早く星無市から出たい。



そう思っていた。

さっき、実家では懐かしくて泣いたのに。



「……響ちゃん、退屈?」



いつの間にか、私の隣の席に座って話しかけてきたのは、勇気くんのお母さんだった。