「そんなことよりさ!最近流行りのスイーツ食べに行こうよ」


「今日の放課後?分かった開けとく」


放課後、一緒に遊ぶような気軽な友達はいるわけもなく。


「先輩!こ、今度の日曜一緒に遊園地とか行きませんか…?」


「もちろん行くよ。…初デートだな」


無論、彼氏もいない。


青春なんて言葉があまりにも似合わなさすぎて、私の周りだけ時が止まっているよう。


キラキラふわふわした日常に興味ないふりをして、


無駄に目立って過ごしていく。


そんな私は皮肉にもこう呼ばれるようになった。






『高嶺の花』